本日は久々に歯科通院日、のはずったのですが・・・
さて家を出ようかと思っていたら、利用している私鉄が人身事故で運転見合わせ。
再開を待っていたらとても予約時間には間に合わないので急きょキャンセル、おかげですっかり予定の狂った休日となりました。
死ぬのは勝手ですが、人様に迷惑の掛からない方法を選んで欲しいものですね。
不慮の事故で落としたくない命を落としてしまう方もいるわけですから・・・
(以下引用)
午前1時30分、敦賀駅に一本の電話がかかってきた。それは北陸トンネル内の非常電話からだった。
「なんだ? なんでこんな時刻にトンネルから電話が来るんだ」
敦賀駅の職員は、訝しく思ったに違いない。だが、受話器から聞こえてきた知らせは驚くべきものだった。20分ほど前に北陸トンネルの中で火災が発生したというのだ。電話口の向こうの国鉄職員はこう告げた。
「火元は食堂車だ! 今はトンネルで緊急停止して、乗員で消火にあたってる」
なんだとマジですか。知らせを受けた国鉄はたちまち色を失った。そしてさらに、トンネルの反対側にある今庄駅にも同じような通報が入るに至り、1時41分には災害対策本部が設置された。
すると1時45分には、またしてもトンネル内から連絡があった。おっ、もしかして「消火完了」の知らせかな? 受話器を取った国鉄職員はかすかな期待を抱いたかも知れないが、耳に飛び込んできたのは、さっきよりも一層切羽詰まった叫び声であった。
「火が消えない! すぐに救援列車をよこしてくれ。今、トンネル内では火災車両からの延焼を防ぐために、食堂車と客車を切り離しているところだ!」
おいおい、消火完了どころか悪化してるみたいだぞ。これはもう、国鉄だけで処理するのは無理だ。消防を呼ぶしかない!
というわけで、敦賀美方消防組合に連絡が入ったのが午前1時51分のこと。しかしその通報の内容は、まことに要領を得ないものだった。
国鉄「あのー、トンネルで火事が起きたんすけど」
消防「なんだって! 燃えているのは客車ですか、貨物車両のほうですか」
国鉄「客車だけど、詳しいことは分かりません」
消防「燃えているんですよね?」
国鉄「分かりません」
消防「乗客は?」
国鉄「分かりません。もういいでしょう、ガチャン」
中略
この時、一人の隊員が関係機関への情報伝達掛として留守番を命じられている。それで彼はさっそく情報収集のため国鉄の各関係機関に連絡を取ったのだが、この時のやり取りもまた大変に面白おかしいものだった。
消防「もしもし。列車は燃えているんですか? 乗客はどうしてますか」
国鉄「トンネル内の様子は分かりません」
消防「消防隊員が中に入らないといけませんね?」
国鉄「いえ中に入るには許可がいります」
消防「そういう問題じゃないでしょ」
国鉄「でもまあ、トンネル内で停車してるってことは、別に燃えてはいないのかも」
消防「えっそうなんですか?」
国鉄「いえ分かりませんけど」
消防「(イライラ)消防隊は、すでにトンネルの敦賀口に出動しています。国鉄も責任者を派遣して下さい」
国鉄「でも今ここに責任者はいないんで……」
もはや漫才である。
この、清々しいほどの連携のなさが、後の救助活動にも大きく影響してくるのである。
中略
午前2時。この時刻には、すでに敦賀美方消防の隊員たちがトンネルの付近に集結していた。出張所の隊員や非番の者もかき集められ、総勢80名が出動している。
ところが、である。どうしたことか、この敦賀口には国鉄職員の姿がまったくなかった。
「なにやってんだ国鉄!」
消防が怒るのも当然である。消防長は、すぐにモーターカーを出動させて救助活動にあたるよう国鉄に要請した。ところが国鉄の回答はこうだった。
「あー無理無理。うち(敦賀駅)じゃ臨時に列車を走らせる権限がないんですよ。金沢鉄道管理局の許可が必要なもんで」
これでは、通報を受けて駆けつけた消防隊員こそいい面の皮である。なんとかトンネル内に進入して、消防は消防で救助を開始しなければならない――。
(以下略)
まあ今の時代、こんな鉄道会社は存在しないと思いますけど・・・
引用元は無断転載、無断引用、パクリなどすべてオッケーだそうですので、興味のある方はどうぞ。
http://p.booklog.jp/book/8921ある意味では古き良き時代の出来事です。
OLYMPUS TRIP35 FUJI PRESTO
スポンサーサイト
- 2018/01/13(土) 20:57:28|
- ひとりごと
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0